八方美人
母親や父親のように、わたしに対する「こういう人物であってほしい」ってイメージが明白なら、それに合わないわたしの気持ちをわたしは言わないようにするよ。それくらいはもう息をするように簡単にできるから。
伝える時は、わかってほしいときなのよ。
いつも正しいわけじゃないのはわかってる。間違ったこともしてる。違う、って、絶対に言われたくないわけじゃないの。
でも大筋ではわかってほしいのよ。話を聞いてから否定してほしいの。まず、聞いてほしいの。
「なんでわかってくれないの!?」って、思うのがたぶん1番つらい。
から、わかってもらえそうにないなら、そもそも話さないよ。
それで「なんで話してくれなかったの」「本当のこと言ってほしかった」って、言われても、
もしわたしが見誤ってて、話しても大丈夫な人に話さなかったってときなら、そういうときはちゃんと話すけど、
大抵、そういうこという人は、なんだかんだわたしの話を聞いてくれないってわたしが感じてる人だから、責められてもやっぱり話す気にはならなくて「ごめんね」で終わらせちゃう。だってあなた絶対わかってくれない、って思うから、喧嘩してまでわかってほしいとは思わないから、あなたの意見をねじ曲げたいわけじゃないから、わかったフリしてほしくないから、わかってくれる人がわかってくれればそれでいいから。あなたとわたしは、わかり合えないんだ、ってなら、もうそこでわたしは終わりにしたいから。不毛な会話続けたくないから、そんなことするくらいなら、わかってくれる人のところに行きたいから。
なんでも話してた大切な人と小さな意見の不一致から絶縁して、だからその反省を活かして全ては話さなかった大切な人から「すべて話してほしかった」と絶縁して、もういったいどうしたらよかったんだよと。
いやわかる、ごめん、わかってる、前者と後者は他人だから、それぞれに合わせた対応するべきだったのよね。
親にするみたいに、わたしに対するイメージを損なわないように、ちゃんと顔を使い分ければよかったのよね。
まあそこまでして一緒にいたい相手じゃなかったからよかったじゃないの。…よくねーか。
人と長く一緒にいることに向いてないなぁって思うけど、まあいつもそう思うってことはわたしに問題があるわけだから、そこは人のせいにはしませんよ。
ただ、人と長く一緒にいることに向いてないなぁって、思うだけ。